2013年07月12日

短冊

 私の願いってなんだろうと考えたら、手渡された短冊は、書けなかった。たくさんの願いが書かれた笹が私の目の前で揺れていた。可愛らしいハートマークを並べて、好きな人とのことを願う人もいれば、拙い文字で書かれた将来の夢もある。
 今の私には、どちらも、重い。
「大丈夫?」
 隣にいる友人が、私に尋ねる。彼女の短冊も、まだ白いままだ。
「行こっか」
 箱に短冊を戻し、彼女は歩き始める。私も、それに倣った。
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posted by しょこ at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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