2013年09月11日

あーん

 僕の彼女・西園奏菜ちゃんは今日も。
「えへへ〜」
 ニコニコと笑いながら、大量のパフェ、アイス、ケーキ、その他いろいろを注文し、テーブルいっぱいに広げる。
「いっただっきまーすっ」
 彼女は笑顔でそう言って、幸せそうにパフェを食べ始めた。


(18禁ゲーム「キミへ贈る、ソラの花」のヒロイン、西園奏菜(にしぞの・かんな)ちゃんの非公式SSです。
 大きなネタバレはありませんが、お読みになる際はご了承ください。)


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posted by しょこ at 02:53| Comment(0) | TrackBack(0) | SS・2次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月08日

夢を食べる

「君の夢は本当に美味しいね」
 彼女はそう言って、朝、俺の隣でニコニコと笑った。
 対する俺は、目覚めが良くないけど。

 彼女は獏だ。バク……古代中国の伝説で、夢を食べると言われている動物。本当は人の形をした、謂わば吸血鬼みたいな生き物らしい。ただ、吸血鬼とは違い、ちゃんと生きてるし、人間と同じように死ぬ。ただ、人間と同じようには生きられない。夢を食べなければ、身体を保てないのだと、彼女はそう言っていた。身体を保てないという意味がよくわからなかったけれど、要するに死ぬと言うことらしい。
 彼女は普通に獏として生まれて、学校とかも通いながら普通に生きてきて、普通に就職して、そうして俺に出会った。
 付き合ってすぐはそのことは知らなかったけど、夜中によく家を抜け出すのでそれでおかしいと思った。問いただすと「私は獏なの」とか言い始めて、「その辺で寝てたおっさんの夢を食べてた」とか言いやがったので超怒った。「羽とかないし、人様の家に不法侵入は出来ないんだよ」とか言い始めて、しばらく喧嘩した。
 彼女の言葉を信じられなかった俺は(まあ今も到底信じられないんだけど)、とにかく一緒にいるときは外に出るのを禁じた。本当に夢を食べるとか言うなら、俺のを食べればいいと。
 その日から、「美味しい」と彼女は俺の夢を食べるようになり、俺は悪夢にうなされるようになった。
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posted by しょこ at 02:27| Comment(2) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

呪いの鉄棒

 近所の公園にね、一ヶ所だけ使っちゃいけない鉄棒があるの。壊れてるとかじゃなくて、ずっと前にそこで男の子が頭を打って亡くなったんだって。それで、使用禁止って紙が張ってあるの。
 私たちの間では、呪いの鉄棒って呼ばれてて、触っただけで呪われちゃうって言われてる。触った子が事故あったとか、そういう噂もあるみたい。
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posted by しょこ at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月06日

夏の終わり

 私の夏は、たった3日だけ。
 お兄ちゃんに会える、2泊3日の、たった3日だけ。

 毎年お盆になると私も含めて親戚全員が、お爺ちゃん家に集まる。お爺ちゃんの家は田舎にあって、とっても広いから、20人くらいは平気で泊まることが出来る。私も毎年お盆とお正月は、お爺ちゃんのところで過ごしていた。
 お兄ちゃんと言うのは、私のお母さんのお兄さんの息子さん……つまり、私の従兄に当たる。お兄ちゃんは私より2つ上で、今年で高校を卒業する。進路はまだ聞いていないけど、もし遠くの大学に行ってしまうのだとしたら、もう会えなくなってしまうのかもしれない。
「おう、背、伸びたな」
 お兄ちゃんは毎年、変わらない。この年になっても、お兄ちゃんは子供の時と同じように私に接してくれる。
「可愛くなったじゃんか」
「……そんなことないよ」
 言いながらも、私の胸は大きく高鳴る。
 可愛く、なったって。本当に、そう思ってくれてる……のかな。続きを読む
posted by しょこ at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月04日

ハーレム

「ここにはヤンデレが3人います」
 目の前にいるメガネを掛けた幼馴染は、冷静にそう切り出した。
「危険なので今は各自部屋に監禁されています。今話している内容は、彼女たちには聞こえません。
 貴方は彼女たちに何故か愛されております。まずは経過を説明しましょう」
 俺が今いるのはリビングのような場所。けれど、それに不釣り合いな――四つの鉄の扉。多分、そのうちの三カ所は小さな部屋に繋がっていて。
 そこに、彼女たちが、いる。
「少女たちを、A、B、Cとしましょう。彼女たちは幼い頃からの親友でした。Aは、去年貴方と同じクラスでしたね。貴方に恋をしたのは、その時だったようです。
 Aは親友であるBとCに時々貴方の話をしていました。今年に入って3人は貴方と同じクラスになりました。そこからは貴方も知っていますね。貴方は彼女たちに誘われて時々遊ぶようになりました。3人の女の子の中で男は一人、しかもそれぞれが自分に想いを寄せてくれてる……それはそれは幸せだったことでしょう。
 貴方が幸せだったのと同様に、彼女たちも貴方への想いを募らせていきました。
 いいですね、ハーレム。続きを読む
posted by しょこ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

電気の紐が切れた

 電気の紐が切れた。
 寝る前のことだった。電気を消そうと紐を引っ張った時に、ブチっと何か大きな音がして、電気の紐は動かなくなった。
 とりあえず眠かったので寝た。
 次の日、カーテンを開けて、なんとかして電気の蓋を開けてみる。どうやら、ヒモが中で切れてしまってるようだった。とりあえずパソコンで調べてみたら、紐は経年劣化するものだし、よくあることらしい。なんとかならないかといろいろしてみたら、わりと大事な部分らしいパーツの爪が壊れた。
「……見なかったことにしよう」
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posted by しょこ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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