2007年03月14日

ファーストキス

 ファーストキスは最低だった。彼氏はあたしをベッドに押し倒してそのまま舌を入れてきた。両手を押さえつけられて、ただ、苦しくて怖かったのを覚えてる。そんな奴と今も付き合っている理由は、わからない。
 だけどあたしは今日、その彼を裏切った。ずっと尊敬している先輩と、キスをした。
「ねえ、キスしてもいい?」
 あたしは頷いた。柔らかい感触があたしの痛みを包み込む。彼のブルガリの香りに浸りながらあたしは罪に落ちて行った。
 先輩には彼女がいる。あたしではどんなにあがいても届かないくらい素敵な人。好きにはならない。報われないから。だからお願い。
 あたしのファーストキスは先輩とがいい。今までの記憶、全部忘れて、今、先輩と交わしたキスがあたしの思い出がいい。
 「ごめんね、可愛かったから」
 先輩の言葉にあたしは泣いた。この思いが背徳なら、あたしはもう何もいらない。
posted by しょこ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1枚小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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